曼荼羅を用いた占いで、悩みが救われる
曼荼羅を用いた占いとは
あまり知られてはいませんが、曼荼羅を用いた占い師が存在します。そして、曼荼羅を用いた占いにも、複数の手法が存在します。
曼荼羅とは、アートという面では宇宙を表す霊的なシンボルとして描かれたり、仏教やヒンズー教においては諸仏などが集会した楼閣を示したです。絵画というよりは、図や像であると認識すべきものです。
曼荼羅には多くの種類があり、その種類だけ、俗世に生きる人間の宇宙観や価値観、世界観、心が反映されているといわれています。
この曼荼羅を用いた占いは、具体的にどのようなものなのかを説明したいと思います。
複数の曼荼羅のなかから特定の曼荼羅を選ぶ方法
曼荼羅を用いた占いの手法として、あらかじめ複数の曼荼羅が提示され、相談者がそのなかから現在の自分の気持ちにもっとも寄り添っていると思える曼荼羅を選ぶ方法が存在します。
悩みを抱えている人が、占い師に相談する理由としては、自分の内面に葛藤を抱えていたり、対人関係などをきっかけとして自分自身を見失ってしまったなどの深刻な要因が挙げられます。
そのような深刻な状況にある相談者を救うツールとして、曼荼羅が存在します。
相談者が、共感を感じられる曼荼羅を選ぶことで、占い師は相談者が「本来は寛大さを持った人物」であったり、「洞察力に秀でた人物」といった際立った特徴を見出すことができます。
そのうえで、相談者が悩んでいることについて、今後とるべき行動や方向性についてアドバイスしてくれます。
自分で曼荼羅を描く
もうひとつの曼荼羅を用いた占いの手法としては、自分で曼荼羅を描き、それを占い師に見てもらったうえでアドバイスを受ける方法が存在します。この場合は、占い師のもとに2度出向く必要があります。
相談者はいったん占い師に悩みを打ち明けたり、アドバイスを求めますが、相談者は占い師から「この紙に自分なりの曼荼羅を描いて、後日持参してください。そのうえでお話します」と言われます。私がそういった経験をしました。
私は当初、どのように曼荼羅を描けば良いのか、かなり困りましたが、そのうち悩む必要はないと感じるようになり、自然と筆が進んでいきました。色鉛筆を持ち、まず大きな円を描きました。そして、その中銀部にさらに小さな円を描きました。
私が描いた曼荼羅に人間や仏像は現れませんでしたが、中央の小さな円に寄り添うように、さらに小さな円が積み重なるように描かれていきました。
そして、さらに中央部の円の塊を取り囲むように、小さな円の塊が積み重ねられていきました。
その図を、占い師のもとへ持参すると「あなたは誰かに寄り添ってほしいと思っていますね。
信頼できる仲間がほしいと思っていますね」と指摘されました。さらに「あなたは、自分の心の隙間を他人の心で埋めてほしいと願っているのですよ」と言ったのです。
私は、そうかもしれないと感じました。その後、私は自分と価値観があいそうな茶道の社会人サークルに入ってみたり、ロードサイクリングの同好会に参加して、複数の人と親しくなり、自分の感情が安定してきたと感じたのでした。
まとめ
曼荼羅は、自分の価値観や心を反映しているといわれていますが、そのとおりだと思います。
平安時代や、それ以前の時代から曼荼羅は描かれており、現代社会でも多くの人が曼荼羅を描き、あるいは曼荼羅を自宅に飾って眺めている人が多くいらっしゃいます。
そのため、曼荼羅を基準にして、占い師が相談者の心の状況を判断して、今後の行動についてアドバイスすることは妥当性の高いことだといえます。